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当時は高齢者の起用、少数精鋭主義などの本が出回っていましたが、これらの本や雑誌を片っ端から読破しました。
そして、その内容を要約するという練習を繰り返しました。
要約には、原稿用紙のような立派な紙を使ったわけではなく、チラシ広告等の裏紙を活用して、とにかくどんどん書いていきました。
この努力が実り、翌年には2年がかりで合格することができました。
この時の経験で文章に対する苦手意識がなくなり、いまでは私か主宰する全国一千数百社からなる不動産業者のためのサークルの機関誌「月刊リード」を、毎月、毎月、60ページ以上にわたって原稿を書き続けています。
確かに、生まれつきの才能や能力といったことも関係するかもしれませんが、それ以Lに徹底的に訓練することで、後から自分に不足する部分をいくらでも強化していくことができるという実例です。
小学校の時に、99の覚えが悪く肥後の守のナイフをもらい損ないましたが、いい教訓だったと思っています。
1DKの6畳の部屋で、妻の顔に光が当たらないよう電灯に風呂敷を掛け夜遅くまで勉強をして、出張時はこれらの参考図書をバッグに詰め込み、旅館で朝は6時から起きて夜遅くまで勉強していたことが思い出されます。
経済学や経営学、会計学は、この試験のおかげで実力が付いたと感じています。
この試験勉強だけは、われながらよくやったと思います。
合格した意味も、各種の国家試験の中でも結構ビッグな試験に相当するだけの意味合いがあったのではないかと思います。
ただしこの資格は、会社を辞めてしまえば実力が付いたというだけで他に一文にもならないところが泣きどころではありますが。
学力検定試験に合格した後、33歳の時、いきなり東京本社転勤の辞令が出ました。
地方採用の私が本社転勤とは想像もつかないことでした。
担当はポンプ課で、今度は全国各支店のポンプの販売統括と新製品開発の企画などをつかさどる部門です。
本社のポンプ課長は工学部出の優秀な方で、いろいろと指導してもらっていました。
この課長に仕えることができる光栄と安ど感、また、本社勤務に対する不安感、さまざまな思いを抱きながら都に上っていきました。
本社勤務の話でさえ私にとっては驚きでしたが、赴任して課長から聞かされた話にはもっと驚きました。
ポンプだけでなくその他商品も開発し販売するようになり、名称もポンプ課から「管材機器課」に改め、その課長に私が任命されるというのです。
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